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転倒骨折リスクを低減する新しい床「ころやわ」、 これまでの実績が評価され、 国家公務員共済組合連合会呉共済病院で 累計設置面積が最大規模に

〜同病院は日本で初めて病室全面に「ころやわ」を導入した、転倒骨折予防に取り組む急性期病院〜

株式会社Magic Shields(本社:静岡県浜松市、代表取締役:下村明司、以下マジックシールズ)は、広島県の国家公務員共済組合連合会「呉共済病院」で、「ころやわ」累計設置面積が日本最大規模となったことをお知らせいたします。呉共済病院は、急性期病院として日本ではじめて多床病室全面に弊社製品「ころやわ」を導入した病院です。

同病院は地域に寄り添い、先進的かつ良質な医療を提供するため、安全管理対策室を中心に、医師・看護師・薬剤師・リハビリテーション専門職など専門職の垣根を超えた転倒防止対策に取り組んでおり、転倒骨折防止対策に力をいれています。弊社は、2021年4月にひろしまサンドボックス「D-EGGS PROJECT」に採択され、広島県内の複数の医療機関へ転倒骨折リスクを低減する新しい床「ころやわ」を設置し、転倒による骨折予防に向けた実証実験を実施しましたが、呉共済病院はその中の一機関でした。

弊社は「歩かせないのではなく、尊厳を守り、骨折を気にすることなく、自由に動ける社会の実現」を目指しています。また呉共済病院も「転ばないように」と行動抑制するのではなく、医療と生活の両側面から療養環境を整えて、患者自身が安定した行動ができるように支援していくことを基本とした転倒転落防止対策に取り組んでいます。

同病院は「ころやわ」導入により、「ころやわ」上での転倒骨折がなくなるだけでなく、理学療法士を含め他職種の転倒予防意識が向上したことや、ケアする看護師の心身の負担が軽減しました。このことが評価され、「ころやわ」の導入件数が増え、現在累計設置面積が約134平米となりました。同病院は日本において最も多く「ころやわ」が使用されている病院となります。

■代表下村よりコメント

高齢者の転倒による骨折は、大きな社会問題です。呉市における要介護・要支援の医療費の原因疾患第1位は「骨折」と聞いています。弊社は、転倒の不安を抱える全ての人が、安心して歩けるために、骨折リスクを低減する転んだ時だけ柔らかい、これまでになかった床「ころやわ」を開発、提供しています。呉共済病院は、2021年の実証実験以来「ころやわ」を評価し、採用してくださっています。転倒骨折にまつわるさまざまな情報もいただいております。今後も協力し合い、転倒骨折を減らし、安心かつ豊かな人生がおくれるような環境づくりに尽力して参ります。

■呉共済病院 安全管理対策室からのコメント

当院がある呉市の高齢化率は35.3%(広島県 29.1%)(R2年)と人口15万人以上の都市で全国トップクラスであり,2020年度の調査では要介護・要支援の医療費の原因疾患は骨折が第1位でした。当院の大腿骨近位部骨折の手術症例は年間約160件に上っており、その他の脆弱性骨折の手術割合も増加傾向にあります。「健康寿命日本一のまち、呉」を目指す呉市にとって、骨粗鬆症による脆弱性骨折の予防は喫緊の課題です。当院は呉市の市民病院的役割をもつ急性期病院で、地域連携支援病院としての地域包括ケアシステムを積極的に推進していく使命をもっています。

当院での転倒転落事故防止対策として、入院時より転倒・転落リスクアセスメントシートによる危険度の評価を行い、転倒防止に必要な療養環境調整や薬物(骨粗鬆症予防薬の投与)対策などを講じています。療養環境に対しては、低床ベット、L字柵、ロック式オーバーベットテーブル、離床センサーの活用を行っています。さらに2021年11月より、「ころやわ」を導入しました。同時にリハビリと共同でころやわラウンド開始し、一層チームで活動することの成果をあげています。今年度「ころやわ」上での転倒骨折事例は発症していません(2022年9月末現在)。成果については、データを整理しながら検証し、学会等で報告したいと考えています。まずは、10月15日〜16日に開催される2022年度日本転倒予防学会で発表する予定です。